五感の鋭敏化とレストランのむせ返る匂い
薬を処方されるようになって初めて、
丸一日以上一切薬を飲まないでみたら、
二日目の朝から五感すべてがとても鋭敏になった。
また飲み始めたら戻ったしまったが。
五感が鋭敏になって体験したこと
感覚が鋭敏になったときの体験としては、
十年来通っている和食チェーン店で厨房の近くでもないのに、
むせ返るようなダシの匂いを感じた(これまでは一度もそんなことなかった)。
お茶を飲もうとしたら茶葉の匂いが強くてビックリした
(理科の実験でアンモニアを嗅いだときみたいな感じのリアクション)。
家族の見ていたテレビの音量が大き過ぎて聞いていられなかった。
普段音量27くらいでちょうどよかったのに、
音量19まで下げないと耳が痛かった。
部屋で灯りを消して真っ暗にしても、
すぐ目が慣れて明るく感じるようになる。
すれ違う人の顔を見ると、ストレスフルな思念が強烈に飛び込んできて、
人の顔を見るのが嫌になった。
食べ物がなんでも味わい豊かになって、
いつも通りの食事が凄く美味しくなった。
腰の骨盤が少し歪んで右脚が長くなっていたのだが、
歩いたらときどき電気が走る感覚を感じた。
嗅覚は特に面白かった。いろいろなレストランに行くのが楽しみだった。
たいがい、レストランの扉を開けた途端、猛烈な匂いが吹き付けてくる。
イタリア料理屋の場合は、
オリーブオイルとガーリックとトマトの匂いが充満していた。
うどんメインの和食屋と、そば屋では同じ和風だしでも匂いがはっきり違う
(昆布メインかかつおメインの違い?)。
私のソウルの方の前世は北アメリカのインディアンだそうで、
嗅覚で周囲の状況を伺うのが日常的な習慣だったらしいので、
特に鋭敏になったのかもしれない。